商売をされている方は、よくご存知な商売の取引の形態には、買取、委託などいろいろな方法があります。
今回のシリーズは、実際に商売をされている方には当たり前のお話ですが、商業施設の誘致などを検討されていらっしゃる方々、賃貸で小売業者を誘致されたい方などの参考にしていただけるシリーズです。
今日はまず。「買取」と言う商売の基本についてのお話です。
「買取」とは、文字通り、買い取って返品しないと言う形態で、買い取った瞬間に商品の所有権は、買い取った側に移ります。これをどうするか、いくらで売るかも買い手次第であり、商品を売った側には自由裁量件はありません。これを「通常希望小売価格」などで拘束し、全国一律の価格で販売をさせようとするメーカー側の思惑が働くことがありますが、基本的には、拘束力はありません。
そして、買い取った商品は、適正な価格で消費者へ再販されます。再販される価格を小売価格と言いますが、小売価格は、小売店側が競合他店との価格のバランスと、その商品を販売するのに必要なコストや儲けを乗せて、設定されます。小売店は、小売店独自に決定した価格で売り切る努力を行ないますが、売り切れない場合は、値下げをして買いやすくしたり、時には処分価格をつけて、仕入れた商品が売れ残らないようにします。
売れ残って困るものの代表に生鮮食品があります。生鮮食品は、鮮度が落ちてしまったら誰も買いませんし、捨てるだけになりますから、最後は仕入れ値を下回ってでも売り切りたいアイテムです。夕方のスーパーなどで、魚や野菜をタイムサービスしたり、対面で値下げして販売するのはこのためです。
こうして、小売店は「買取」の商品群についての扱いは、総仕入れ額を総販売額で上回り、儲けが出るように考え、損の出ないように注意します。
この買取の商売の大きな特徴は返品ができないことです。
魚や野菜は売れ残っても市場や生産者に返すことはできませんね?
街の商店街などで衣料品を扱っているお店は、買取で衣料品を扱うのに苦心しているはずです。衣料品はサイズが消費者の希望と合わないと売れませんし、色やデザインが好まれないものは値下げして少々安く販売しようとしても、そうそう売れるものではありません。
したがって、街の衣料品店の品揃えはおのずと、コンサバな誰でも買いそうなものが並びます。店主は仕入れに当たって冒険をしないからです。また、どうしても、買い手のお客様が買いそうなものを仕入れ、その方に売る努力をしますから、固定客商売になります。新規のお客様を集める努力が後回しになりがちです。
街の衣料品店が「買取」で商売をする難しさがここにありますね?
そこで、買い取らず、一定期間、商品を預かり、売れなかったら返品することができる「委託」販売形式を導入したいと考えますが、これに応じてくれるメーカー、問屋とそれを許さないところがあり、街の商店街の小さな小売店あたりでは思うように行かないものです。
明日は、この、返品ができる「委託」について考えて見ましょう。
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